会いに行けるセネガル

国際協力の夢を追いかけてセネガルに来た「元・意識高い系大学生」が、理想と現実の間で奮闘するブログ。

青年海外協力隊、新卒で来るか?既卒で来るか?

青年海外協力隊。新卒参加の良いところ、既卒参加の良いところをまとめました。

はじめに

青年海外協力隊には本当にさまざまな背景を持った人がいます。新卒で大学卒業後に参加する隊員もいれば、企業などで働いてから参加する隊員もいます。

周りの隊員を見ていて思うのは、それぞれ違った良さがあるということ。今回はそんな既卒と新卒の良いところをそれぞれまとめてみます。 応募を考えてりる人に何か参考になるところがあれば!

新卒の良いところ

1.柔軟な発想ができる

新卒隊員を見ていると、発想が柔軟だなあと感じます。何色にも染まっていない分、既存の枠にとらわれない面白いアイデアが出てきます。

例えば、駒ヶ根での研修時代。僕たちの隊次では、文化祭を開催しました。そこで中心になって動いてくれていたのが新卒の隊員たち。ステージでの出し物でも、積極的に参加していて、それぞれの演目がすごくクリエイティブなものでした。

これが、日本の会社で働いてしまうと型にはまる部分があると思っています。僕自身も大学時代のとがった部分がそぎ落とされ、随分落ち着いてしまったように感じます。

2.体力とバイタリティがある

やっぱり若さゆえに体力やバイタリティがすごいです。
「なんでそんなに元気なん?」って駒ケ根のときからいつも思ってました。笑

どこの国でもいえると思いますが、協力隊として活動するうえで、健康管理はとっても大切です。健康な体なくして、活動は成り立ちません。

僕みたいに30手前でアフリカに住むと結構すぐに体調崩します。ピンピンしてるのは若さゆえなのか、うらやましく思います。 

3.かわいがられる

やっぱり若いほうがかわいがられるのは、ここセネガルでも一緒。

赴任最初の活動の立ち上げは難しく、日本での経験の有無によらず、スムーズに活動が始められる隊員ってほとんどいないと思います。

そんな時に大切なのが、質問して教えてもらう力。そりゃ教えるほうも、30手前の何も知らないおじさんよりも、20前半の子がかわいくて、教えやすいに決まってます。

僕も恥は捨てて、わからないことは聞くようにしていますが、放っておいても現地の人が教えたくなるような若さってうらやましいなと思います。笑 

既卒の良いところ

1.仕事の経験が活きる

日本と途上国、違うといえども社会経験が生きる場面は多々あります。

僕はコミュニティ開発という職種で、人と人を調整する場面がよくあります。それこそまさに会社で何度もやってきたこと。双方を立てながら物事が円滑に進むように、ここセネガルでも奔走しています。

ほかにはプレゼンや資料作成。やはり場数をこなしてきただけに、そこは自信をもってセネガル人相手でもよいものを提出するようにしています。

あと、農業や理工学の分野で仕事でたざずさわった知識が役立つ場面が回ってきて、「ドヤッ!」ってときがたまにあります。笑

どんな仕事の経験でも無駄なものなんてないです。

2.計画的にものごとを進める力

複数の案件を並行して進めながら、締め切りを厳守する。青年海外協力隊でもひとつの活動に専念できる隊員は少なく、多くの隊員が並行して案件を進めています。

例えば、

  • 自分の地域での活動
  • 他任地の隊員とコラボした活動
  • ボランティア間での分科会の活動
  • ボランティア機関紙の発行
  • 報告書などの書類提出

私の場合、複数の仕事を、質を保ち、納期を守り、同時に進行していく力というのは、やはり働く中で身についたものだと感じます。締め切りを守って提出するだけで調整員から感謝されるレベルなので、隊員によっては結構ルーズだったりするみたいです。

周りを見ていても、社会人経験の長い人ほど、返信の速さや期日を守るなどはきっちりとしているように見えます。

3.高いストレス耐性

途上国で生活することは、常にストレスと隣り合わせです。嫌な人も少なくないですし、つらい思いもたくさんします。

社会経験があると、多くの人が「もう会社行きたくない」状態を経験してきたのではないでしょうか。日本社会で働いてきた経験から、ストレス耐性はかなり強化されてると思います。

例えば、嫌なことがあると僕は会社員時代と比べることがあります。

「嫌な上司や嫌なお客さんも乗り越えてきたし、あのときよりはマシ。」

と思って乗り越えています。

他にも、仕事量的にも、協力隊も繁忙期はそれなりに忙しいのですが、残業続きだった会社員時代と比べるとかわいいもの。一度、日本で過酷な環境に身を置いている以上、多少の苦労は踏ん張ることができます。

まとめ

いかがだったでしょうか。新卒と既卒の良いところをまとめてみました。

協力隊の志望者にアドバイスを送るとすれば、新卒での参加もありだということです。開発の世界に興味がある人は、「3年働いてから」なんて言わずに飛び込むのもよいのかもしれません。新卒隊員もたくましく頑張っていますよ!