村プレゼン特別編 日本からの来訪者
お盆休みを利用して日本から友人が遊びに来ました。協力隊の生活が見たいとのリクエストで、任地の村に一緒に泊まってきたので、その様子を紹介します。
お盆休みを利用して日本から友人が遊びに来ました。セネガルに来てから、友達が遊びに来てくれたのは初めて。移動に片道丸1日かかるのに来てくれて、ありがたかったです。
滞在中のスケジュールは、首都ダカールで観光を終えた後、私の任地の二オロに行き、活動先の村に一緒に泊まりました。今回はその村での滞在の様子を紹介します。
村での滞在
お昼前に到着して、まずは友人の紹介を済ませます。初めて来る外国人にもフレンドリーなのがセネガル人の良いところ。
友人が村の人に囲まれてヒーローみたいになってました。笑
その後は昼食。村の食事を友人に体験してもらいます。村の定番の食事、マッフェ(落花生ソースがけごはん)
都市部の食事に比べると、かなり質素な感じ。友人もその落差には驚いてましたが、美味しく食べていました。結局、3軒はしごし、その日はお昼ごはんを3回食べました。笑
夕方になると、一緒にサッカーを楽しみました。
前回プレゼントしたボールは大切に使われていて一安心。
物をあげる援助について思うこと。「釣り竿はどんどん与えよう!」
村の子どもたちも一緒にサッカーができて嬉しそうでした。なかなか外国人と交流する機会もないですからね。試合が終わればすっかり仲良し。サッカーは世界の共通言語!
その後、夕食を終えてからは恒例のプレゼンの時間。前回はまじめなテーマでしたが、今回は遊びをメインに。
事前に日本から遊べそうなおもちゃを持ってくるようお願いしていました。持ってきてもらったのが、けん玉とヨーヨー。せっかくなので、友人に実演してもらいます。
はじめてみるおもちゃに興味津々な子どもたち。友人の周りに人だかりができていました。続いて子どもたちもやってみます。
中には器用な子どももいて、すぐにおもちゃを操っていたのは驚きでした。こうして、今回のプレゼンも大盛り上がりで幕を閉じました。
友人も、人生で初めて体験する電気のない夜を楽しんでいた様子。地べたに寝そべって、満点な星空をしばらく一緒に眺めていました。会ってなかった間のできごとや、お互いのこれからのことを時折話しながら。
なんとも贅沢でロマンティックな男2人での時間でした。笑
翌朝は牛の乳しぼりに参加してもらいました。
乳しぼりに苦戦する友人。村の人は簡単にやりますが、結構これが難しいんです。
こうして1泊2日に及ぶ村での滞在を終えました。
友人の感想
最終日にご飯を食べているときに、今回の滞在の感想を聞いてみました。
セネガル本当に楽しかった。英語が通じなかったり、値段は色々と交渉が必要だったりで大変な部分もあるけど、治安は良いね。
一番印象的だったのは、村でのホームステイ。家族の中に入れてもらえて、セネガル人のおもてなしに感動したわ。
セネガルの良いところは伝えられていたみたい。短い滞在でしたが、楽しんでもらえたみたいで何より。
友人の滞在を終えてみて思うこと
僕自身も、友人と村の人が楽しげに交流するのを目にできて嬉しかったです。今回の交流は友人、村の人の双方にとって良い機会だったなと思います。友人にはセネガルのことを知ってもらえたし、セネガルの人にも日本のことをより知ってもらえました。
改めて協力隊の目的を振り返ってみると、
JICAボランティア事業は日本政府のODA予算により、独立行政法人国際協力機構(JICA)が実施する事業です。開発途上国からの要請(ニーズ)に基づき、それに見合った技術・知識・経験を持ち、「開発途上国の人々のために生かしたい」と望む方を募集し、選考、訓練を経て派遣します。
その主な目的は、以下の3つです。
(1)開発途上国の経済・社会の発展、復興への寄与
(2)異文化社会における相互理解の深化と共生
(3)ボランティア経験の社会還元
今回の滞在で、交流してもらえて、相互理解が進んだものと思います。短い滞在だったけれども、友人も感じることが多くあったよう。今回の交流も立派な「活動」のひとつだったと思います。
普通の旅行なら、セネガルの田舎町なんてまず訪れないですからね。電気のない村に泊まろうなんて言わずもがな。僕が隊員として活動している期間中だからこそ、できることなわけです。
その意味を僕自身もよく理解して、今後も日本とセネガルの交流の懸け橋に少しでもなっていければと思います。それも僕が協力隊としてできることのひとつだと信じて。