「協力隊ならクセを出せ!」が名言すぎる件。
事前研修のときのノートを見返していて思い出した技術顧問の先生の言葉。「協力隊なんだからクセを出せ!」が名言なので紹介します。
事前研修とは
青年海外協力隊では、駒ケ根もしくは二本松での70日間の研修が課せられますが、それとは別に職種毎に事前研修が行われます。
僕はコミュニティ開発という職種で参加しており、事前研修として、東京で5日間の座学研修がありました。内容はコミュニティ開発隊員として必要な知識から、途上国で活動する心構えまで多岐にわたりました。
講師はコミュニティ開発の技術顧問を務めておられる、大学の先生でした。
技術顧問の先生のお言葉
講義はどれも面白く、私は一つ一つの話に熱心に耳を傾けていました。また、話のところどころで織り交ぜられる先生方の長年の経験に基づいた隊員へのメッセージもとても興味深かったです。
その中で先生のおっしゃってた言葉の一つが今でも耳に残っています。
「君らは日本の社会じゃクセ者だったから、今ここにいるんだから。
海外に出たらおとなしくなってしまう隊員も多いが、それじゃダメだぞ。
協力隊ならクセを出せ!」
クセをどんどん出していけ!というありがたいお言葉。協力隊に来てる時点でみんなクセがあるとはバッサリと切られました。
そしてこの意見には僕も概ね同意します。笑
(新卒の教育系隊員とかはみんな割と普通の良い子が多い印章です)
セネガルにいるからこそ分かる意味
この言葉、セネガルに来た今だからこそよく意味が分かります。海外の環境に来ると、どこかおとなしくしてしまう場面ってあるんですよね。日本人としての自分を飾ってしまうというか。。
数的にもマイノリティな立場になるので、周囲に飲まれてしまったりします。
と、考えすぎてしまって尻込みしてしまったり。
でも、本来協力隊に来るような人は、みんなそれぞれクセがあって、やりたいことは思い切って行動するタイプの人たちのはず。それを忘れて、周囲を気にしすぎる”日本人”になってしまうのはもったいないなあと思います。
自分をさらけ出す大切さ
自分をさらけ出さないことって簡単だと思います。周囲に迎合してしまえば、争い事が起きることもありませんし。
でも、僕らがセネガルに来ているのは何かポジティブな変化を起こすため。
そのためには、その過程での多少の摩擦は避けられないと思います。黙って周囲に迎合しているだけなら、そこにいないのと同じですし。
セネガル人のコミュニケーションは日本的な文脈で察する部分もあるのですが、やはり言葉にしないと自分の意見や想いは伝えることができません。
どう思われても、良くも悪くも2年間の滞在ですからね。自分をさらけ出して恥をかいたとしても、協力隊の恥はかき捨て。これからも先生の言葉を胸に刻んで、協力隊らしくクセを出していきます。